健康診断を受けるとどうも体調が悪くなる。特に、「白い悪魔」、こと、硫酸バリウムと発泡剤を飲まされた後は。

あの曖昧な甘さと熟したフルーツのような香り、カップを持ったときのえもいわれぬ重さ。どろりとした液体が食道をのろのろと下る不快な感触。そして胃の中から出ようとするかのような膨満感。

どれ一つとして気に入らないし、トータルで見てもやっぱり気に入らない。

仮に、カベルネ・ソービニヨンでこしらえた上質のワインのような芳香であったとしても、ザーツ産ファイン・アロマホップの上品でさわやかな香りであっても、やっぱり嫌なものは嫌なのだ。

仮に、鰹だしが効いていても、あるいはマンゴー風味でも、ココナッツ杏仁豆腐味でも(外見はちょっと似てるか・・・)、やっぱり嫌なものは嫌なのだ。

しかも、奴は水洗便器の中から容易に立ち去らない。流しても流してもわだかまったままだ。そのうちトラップに堆積するんじゃないかと心配になるくらいだ。
# 硫酸バリウムは酸にもアルカリにもほとんど溶けないのだ。おかげで消化管内でもイオン化しないで済んでいるのだが。

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