2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

私は、趣旨の明快なアンケートであって、その趣旨に賛同できる場合にはできるだけ協力するようにしている。先日、以下のようなJSTの委託アンケートがあったので回答した。 この調査は、研究者の発する情報がメディアを介して伝達される過程に注目し、「研究…

農研機構 花卉研究所のサイエンス・コミュニケーションに関するセミナーに参加した。 これまで私はサイエンス・コミュニケーションといえば、研究者が専門分野を共有するコミュニティー以外の人々に自らの研究内容を伝え、相手のレスポンスを理解してフィー…

”血液製剤”とは、”人の血液から作り出される「くすり=医薬品」を総称して「血液製剤」と呼びます”とのこと。さて、田辺三菱製薬の製品、遺伝子組換え人血清アルブミン製剤「メドウェイ注5%」がニュースになっている。この製品についてのメーカー側の情報…

特許法改正はもう少し先になりそうだが、成り行きには要注目。手術・投薬方法を特許に 政府検討、法改正の柱に 政府は先端医療の競争力強化に向け、診断や治療などの「手法」も特許として認める方向で検討に入った。現行制度は医薬品や医療機器などの「モノ…

例えエンターテインメントであっても、一分の事実は含まないともっともらしさが無いため観客を引きつけられない。科学者の立場から言えば、その一分の現実で可能なことと、それでは不可能なことを最善の科学的知見で区別してみせて、実際には具体的な危険性…

Natureの表紙です。Satohiro Okuda et al., “Defensin-like polypeptide LUREs are pollen tube attractants secreted from synergid cells,” Nature 458, no. 7236 (March 19, 2009): 357-361, doi:10.1038/nature07882. トレニアの花粉管を誘引する物質の…

夕食後、NHKの”ためしてガッテン”を見ていたら、小松菜を冷凍すると、解凍時にはおひたし同様になる、と言っていた。加熱調理には、色々な役割がある。植物の細胞壁の結合を緩めて柔らかくすること、細胞膜を破壊すること、タンパク質を変性させて酵素を失活…

農水省でも、ヤミ専従問題が・・・。読売新聞より。 農水省ヤミ専従で監察導入へ、調査全面見直し 農林水産省が職員142人にヤミ専従の疑いが浮上していながら隠していた問題で、石破農相は15日、大臣直属の監察部門を省内に設ける考えを示した。 また、…

いやはや。試験用カビが入れ替わり、経産省 遺伝子解析で判明経済産業省は13日、製品評価技術基盤機構(NITE、東京)と産業技術総合研究所(産総研、茨城県つくば市)がともに企業などに試験用に供給していた2種類のカビの「菌株」が入れ替わっていた…

”五号館のつぶやき”さんにインスパイアされてこのエントリーを書いています。World Wide Web・・・今や単にWebと呼ばれるこの技術が生まれたのが1989年3月13日でしたか。[以下、40歳以下の人にはわかりにくいお話]私が始めて使ったブラウザはNCSA MOSAICでし…

「創られた伝統」という言葉があるが、お米のご飯が日本の伝統食であるという主張もまた、一種の創られた伝統であると考えた方がよいだろう。「日本の食生活全集」(農文協)というシリーズものの本がある。昭和初期までの日本各地の食物を各地で聞き取り調…

日本経済新聞より。 農業資源から新産業、農相が諮問会議で提案へ 石破茂農相が10日の政府の経済財政諮問会議で提案する農業や農村の潜在力を使った成長戦略案が明らかになった。遺伝子組み換え技術をカイコに使ってつくる人工血管や花粉症の影響を抑えるコ…

国立国会図書館の所蔵する漢籍はオンラインで見られるものがある。そんなことができるようになるとは、ほんの10年前までは思いもよらなかった。「本草綱目」は、16世紀末(明代)に中国で記された本草学の集大成的古典。日本では本草学=博物学という色彩が…

昨日、とある会議で、とある方から「”cisgenic”という言葉は(R)が付いていたので、登録商標になっているらしいけどホント?」と聞かれた。いや、初耳ですね。ということで調べてみた。Googleで”CISGENIC trademark”で検索すると、とあるプレゼン資料にヒット…

マイクロアレイのデータ処理方法の解釈を間違ってた。以前のエントリーでは、聞きかじりでQuantile normalizationの操作を、シグナル強度を対数変換(底は2)する 75%点のシグナル強度の対数値でシグナル強度の対数変換した強度を割る 個々のプローブの価を…

新しい”はだかむぎ”の品種が農研機構(近畿中国四国農業研究センタ− 大麦・はだか麦研究チ−ム)からリリースされた。品種名は”ユメサキボシ”。平成4年リリースの”イチバンボシ”、平成13年リリースの”マンネンボシ”(デビュー当時は”マンテンボシ”だったが、…

誤解する人が続出しそうな記事。読売新聞より。生活習慣病とメタボ腹「関連強くない」…厚労省研究班 メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の診断基準は、腹囲が男性85センチ以上、女性で90センチ以上あることを必須条件としているのに対し、単に…