”五号館のつぶやき”さんにインスパイアされてこのエントリーを書いています。

World Wide Web・・・今や単にWebと呼ばれるこの技術が生まれたのが1989年3月13日でしたか。

[以下、40歳以下の人にはわかりにくいお話]

私が始めて使ったブラウザはNCSA MOSAICでした(1994年ごろ)。それも職場のEWS4800というNECワークステーションで。当時まだarchieGopherも現役で、lynxのインターフェースを見ていると、Veronicaと似たようなもんだなぁと思ったものです。それがこんなに普及するとは・・・思えば遠くへ来たもんだ、と言う感じがします。

しばらくして、職場のシステム更新でワークステーションはHP9000にリプレースされ、文献検索に使っていたグリーンCRTのダム端末と大型レーザー・ラインプリンターが撤去された。当時は、BIOSISやAGRIS、CABといった文献データベースを調べるにも”大型コンピューター”のお世話になる時代だった。しかも、アブストラクトまで出力すると一件ずつ課金されるという鬼のようなシステム。現在のように、PubMedのような文献データベースが只で使えるとか、ジャーナルが無料で読めるなんて想像もできませんでした。

FTPで初めてDDBJのDNA配列データをダウンロードしたのもその頃でした。ワークステーションで720KB(2DD)の3.5インチのフロッピーに落としたDNA配列データを、DOS/Vマシンで1.44MBのPCフォーマットのディスクに移し換え、それをMAC Classic上のプライマー設計ソフトに読ませてPCR用のプライマーを設計するという、非生産的な作業をしたものです。程なく、職場の全居室に10base5のイエローケーブルが引き回され、Windows 3.1で使えるTCP/IPパッケージが市販されて、ようやく研究室からもインターネットが使えるようになった。当時のマシンはPentium 90搭載のGateway2000。NE2000準拠のISAカード(たしかRealtek製のチップの乗ったやつ)をさして使っていたっけ。

そうこうしているうちにOSはWindows95に更新、NIC3COMの3C905-combo (PCI)にかわり、ブラウザもNetscapeに。やがて、IE3.0に。

その頃、職場のホームページは私がHTMLをテキストエディターで書きつつ、時折、ブラウザで確認しながら作っていたものでした。それが95-6年ころ。WWWが御年6歳のみぎりからのおつきあいということになる。もう14年も経つのか。

今年、WWWは二十歳。もうすっかり、オトナですね。

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