2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ちと妙なニュースを見かけたのでメモ。1/28 読売新聞より。なじみ薄いフグ、東北6県に規制条例なし…山形で7人中毒 山形県鶴岡市の飲食店でフグの白子(精巣)を食べた7人が意識障害になるなどした中毒事故で、店長(65)は白子料理を作ったのは初めてだ…

実験室のクリーンベンチで、ガスカートリッジ式のバーナーを使っている(これ)。燃料は、Camping gazで作っているCV360というフランス製のブタンガスカートリッジだ。それが廃版になって、後継製品もないのだという。本当かな。取り扱いはColeman Japanだ。…

普段は北海道新聞に目を通すことはないのだが、とある人からの紹介で社説を見た。 クローン家畜を評して、こうある。なにしろ自然界では育ちにくい、人工的に産み出された家畜だ。 私が住んでいた頃、北海道では家畜化された動物を食べていたものだ。最近で…

セルロース合成遺伝子はsiRNAで制御される

ちと旧聞。しかし、覚書として記録しておく。植物の細胞壁は主にセルロースからできている。セルロースの合成は細胞膜に局在するCesと呼ばれる一群の酵素が行っていることが知られている。しかし、植物の細胞は何時までも無制限にセルロースの合成を続けてい…

A simple and effective method for inducing plant pluripotent stem cell was developed.... really? 表題は、ウソです。 検索エンジンで”植物”と”iPS”をキーワードにこのblogにたどり着いた方がいらっしゃいますのでちょっと乗ってみました。 植物の場合…

よく勉強すると学力が伸びる、あるいは良く運動すると体力が向上する・・・科学的に必ずしも実証されていない場合でも、学力と学習時間の関係、あるいは体力運動時間の関係において重回帰分析的なアプローチがとられているようだ。この場合、解析というより…

1/18の読売新聞より。理工系博士号持つ“非正規”、経産省が就職支援へ 経済産業省は、博士号を取得しても定職に就けず、非正規労働者の位置付けで研究を続ける理工系の「ポストドクター」(ポスドク)の就職支援に乗り出す。 高度な専門知識を持ちながら就職…

食品安全委員会のワーキンググループの議論が終わった。朝日新聞より。体細胞クローン牛「安全性問題なし」 食品安全委WG2009年1月19日21時49分 体細胞クローンの牛と豚を食用にすることについて、内閣府食品安全委員会の新開発食品専門調査会のワーキング…

天ぷらにソースをかけますか?―ニッポン食文化の境界線 (新潮文庫) 日本経済新聞社の野瀬泰申氏の著書を紹介しつつ。 この本は、食べ物の嗜好についての地域差を方言と捕らえて、その地理的マッピングを行なっている。今風にWebでのアンケート調査と実地調査…

MapからAtlasへもう20年近く経とうとしているが、かつてBody Mapというプロジェクトがあった。ヒトの全身の組織で発現している遺伝子を網羅的に明らかにしようという意欲的な試みだった。ヒトのゲノムの全体像が明らかになるよりも前に、どのような遺伝子が…

1/15の朝日新聞の朝刊にも出ていましたが、薬指が人差し指よりも長い人は金融トレーダー向き、英大学研究 国際ニュース : AFPBB News【1月14日 AFP】薬指が人差し指よりも長い人には、トレーダーとしての資質があるとの研究結果が、12日の米科学アカデミー紀…

植物の葉緑体の分裂と核、細胞の分裂はどうにかして同期して行われている。細胞分裂の速度にオルガネラの分裂が追いつかないと言う現象は実際には起こっていないのだが、なぜそれが起こらないのかは謎だった。酵母などでは細胞周期の制御に関する研究がかな…

ウイルスを3D画像化できるMRI装置

昨日はウシ一頭、丸ごとスキャンできるMRI装置の開発が行われるか?という話題でしたが、今日は極微小領域をスキャンできる超高分解能のMRI装置の論文の紹介。# Nature Newsより。タバコモザイクウイルス(TMV)の撮影ができる高分解能のMRI装置の開発に関す…

製造業の生産規模縮小に伴って、派遣労働者の雇用の場が失われつつある。その結果、いわゆる「派遣切り」という状況がうまれ、「派遣村」なるものが世間のの注目を集めている。エコノミストではないので専門的なことは分からないが、この状況を招いた原因は…

干支ネタ: 牛の入るMRI装置?

牛の入るオートクレーブと言うものも聞いたことはありますが、牛の入るMRI装置というのは・・・。読売新聞より。霜降りもクッキリ…牛の肉質、MRIで生きたまま予測可能 磁気共鳴画像(MRI)の検査が高級和牛の必須条件――。そんな時代がくるかもしれない…

毎日新聞より。クローン牛:飛騨牛元祖の死後13年の凍結細胞から作成 死後13年間凍結されていた牛の生きた細胞からクローン牛を作ることに、岐阜県畜産研究所と近畿大の研究チームが成功した。長期凍結保存した細胞による哺乳(ほにゅう)類のクローン作…

島津製作所から微量測定用の分光光度計

石英セル不要で微量の核酸水溶液の濃度を測る分光光度計では、NanoDropやNanoVueが先行しているが島津製作所からも同様の機能を持った分光光度計が発売された。BioSpec-nanoというもので、定価ベースで130万円位とのこと(競合製品よりも30-40万くらいお買い…

お祈り

モスレムの学生さんやPDの方々は、暗室、顕微鏡室、階段下など、なぜか暗がりでお祈りをすることが多いようです。私も暗室の前でケミルミのX-線フィルムのカセットを抱えて、バックグラウンドが真っ黒になっていく様を想像しながら、早くお祈りが終わります…

英国の有力紙、The guardianに見事なまでに愚劣な論説が掲載されている。一読あれ。http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2008/jun/06/maths.alevels筆者Mr. Simon Jenkinsは数学は時間の無駄遣いだと主張。16歳まで高等数学を学んだとのこと。記事の表…

体細胞クローン牛の安全性評価

1/6 読売新聞より。クローン牛・豚、食肉解禁認める方向…食品安全委・部会 クローン牛やクローン豚について検討している内閣府食品安全委員会の作業部会が、食品としての安全性を認める見通しになった。 専門家による部会の小グループが「(従来の牛、豚と比…

Kubo君、ごめん

うかつにも年賀状を前の住所で出しておりました。申し訳ない。

今月公開予定の映画、「感染列島」。謎のウイルスが人類を襲うというテーマですが、この種のパンデミックものの古典といえば、やはり小松左京の「復活の日」か、昨年11月に亡くなったマイケル・クライトンの書いた「アンドロメダ病原体」が白眉でしょうか。…

安全と安心・・・よく混同される言葉だ。安全かどうかは客観的に評価できるが安心はアンケートでもとらないと評価できない、とか制度で担保できるのは安全であって安心ではないという区別がある。最近、こういう混同はいかんなぁと思ったのは以下の記事。12/…

年末に新聞を見て以来なんだかモヤモヤしていた問題がある。12/26 の朝日新聞より。社保庁ヤミ専従、背任容疑で40人告発 厚労省2008年12月26日20時45分 無許可で勤務時間中に労働組合活動に携わる「ヤミ専従」問題で、厚生労働省は26日、ヤミ専従をして…

”「勉強ができる」という蔑称”というエントリーを読んで思った。(仮説) ヒトが他人を蔑視する場合、対象に対する何等かの危機感を持っているのではないか。# 「他人」でなく「他国」でも良いし、「蔑視」でなく「敵視」でも良い。構造的には同じことだ。…

年賀状というのは字数制限があって、あらかじめ書きたいことをまとめておかないと紙面に収まりきらないという見苦しい有様になってしまいます。その点、ブログだと、いかにだらだらと書き連ねようとも、長さに制限はなし切手代がかかるわけでなし、お気楽で…