2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

科学は、いや科学者はその問いに答えられるか?

遺伝子組換え食品に関わるコミュニケーションをテーマに開催されたとある講習会の参加者から寄せられたコメント「将来何かが起こるかも、という素朴な質問に対して、回答しようという姿勢を示さないこと自体が、無視されているように感じられ、不信感を招く…

3年で変わる行政官?いや、普通2年くらいです。

話題になってるので、悪のりです。研究プロジェクトの企画立案に大きな影響力を持つ中央省庁の課長・室長ポストは、3年も同じ場所に居るのは長い方です。 猫の目行政とおっしゃる向きもありましょうが、担当官の入れかえは概ね2年。 プロジェクトの方が短く…

ヒトiPS細胞の衝撃

ヒトiPS細胞の実現によって、本格的な再生医療に向けた新たな時代が幕を開ける。昨年8月、京大再生研の山中伸弥教授と高橋和利特任助手がマウスのiPS細胞の誘導に初めて成功したとCellに発表。体細胞を形質転換することで発生の初期化を行い未分化の状態を作…

本当に必要な人材の育成ならば金くらい出さなきゃ

私こと、謎の熱病で静養中だが、だいぶ良くなってきたので退屈しのぎにブログを更新することにした。昨日、郵便受けに自衛隊生徒募集のチラシが入っていた。中卒から4年間お勤めすると3等陸(海、空)曹に任官、 入学時の初任給は15万円あまり、という条件だ…

発熱

18日日曜から発熱。38-39度の熱が続いている。ブログなんか書いてる場合じゃないのだが、覚え書きのため。日曜の当番病院に行ったら、体温測定、尿検査後、イミュノクロマトでインフルエンザの抗原検査。15分後、 コントロールのバンドしか出なかったのでシ…

トランス脂肪酸と遺伝子組換え大豆

昨日夜9時のNHKニュースで、非組み換えダイズの国際価格上昇の原因として、 バイオエタノールブームでダイズからトウモロコシに転作 アメリカ国内のトランス脂肪酸不使用ニーズに応えて、トランス脂肪酸を含まないタイプの遺伝子組換えダイズへの転換が進む …

cisgenesis と intragenesis

Cisgenesis, intragenesisというのは、あまり聞いたことがない用語だと思う。オランダ、 ワーゲニンゲン大学のSchoutenらがtransgenicに対立する概念としてcisgenicと言う考え方を提唱している。特に遺伝子組換え作物に関わる分野で使われ始めているようだが…

レタスなりの利点

組換えレタスのエントリーを”引用”していただいたので、ちょっとだけ続編。# どちらかと言うと、観察対象として”引用”するのでなく、トラックバックしていただいた方が、地味に嬉しかったりする。さて、Dr. Daniellらの採用したレタスは、水耕栽培など施設…

「GMレタスは糖尿病患者を救うか? -インスリンのマウス経口投与実験」と言う記事

11/5の日経バイオテクノロジーのネタから。ライターは宗谷 敏さん。題材は、University of Central FloridaのDr. Henry Danielの研究。彼らの仕事は、医療用(あるいは健康機能性)を指向した遺伝子組換え作物の開発と言う意味で、 私たちのチームと分野を同…

”なかのひと”の年齢推計

先週の水曜日から風邪(?)でダウンしてしまった。・・・とはいえ、頭がぼーっとしているだけで、 おそらく外見上は異常がなかっただろうと思う。だるい、のどが痛い、耳下腺がはれる、右わき腹のリンパ節も腫れる、セキが出る、緑色の濃い痰が出る、 若干…