2月は”逃げる”、3月は"去る"

 研究所に居たころは・・・って、昨年の今頃は、学位論文をバタバタと提出し、シーケンスデータの取りだめをしていたのだが、
なんだか遠い昔のような気がする。人は年を重ねるごとに一年一年が短く感じられるようになるといいますが、あれはウソです。

 いや、去年までは私も確かにそう思っていたのですが、今の職場に移ってからというもの、毎日は瞬く間に過ぎるのですが、
一年となるとやけに長く感じます。

 最近、業務効率化の一環ということで、10分刻みの業務内容を記録するエクセルのフォームをもらって記録しようかと思ったのですが、
エクセルを常に動かしておくとPCが重たくなるのと、ファイルが散逸すると厄介なのでそれは止めにしました。その代わり、Lotus
Notesのスケジュール機能で代用できるので試しにやってみました。・・・が、恐ろしいことに、
単一の項目の業務が10分と連続しない日が結構あって、記録どころではなかった。毎日というわけではないのですが、
書類作成を始めると5分後に電話対応、15分後には不意の来客、それが終わると上司と相談、という按配ですこぶる効率が悪い。
中断されずに連続してPCに向かっている時間がもっとも長いのは朝晩のバスのという・・・。どうにも、はかどらないわけです。

 幸い昨日は最長3時間ディスターブされずに審査業務に没頭できましたが、
今日は不意に委託プロジェクトの報告書のドラフトに目を通してくれという発注がきて、夕方はそれにかかりっきり。
その出来がまた悪いの何のって・・・。実験結果の具体的データ20文字でもって10行の考察を書いてあるようなシロモノで、
委託内容と無関係な文章がダラダラと書いてある。労働力はともかくも試薬代は多分10万円以下だろうな・・・。
素人と思って舐めたまねをしやぁがって、ギリギリ詰めて全面的に書き直させてやろうか・・・。いや失礼、そうではなくて、
理解しやすい報告書にしていただくために「非専門化が読む報告書なので、実験があまり複雑だと混乱します。ですから、
まず全体のサマリーを付けていただいて、次に現在末尾にある方法論を先に説明していただき、実験全体の構成が、植物
x  サンプリング部位 x 土壌 x 季節 x 核酸抽出法 x 検出法という要因実験の不完全実施なので、
まず全体の構成を明らかにした上で、どの要因を固定してどの要因を変量としたのかセクションごとに明示して結果を示し、
考察を加えてください。」と、結局は全面的な書き直しが必要な注文を付けておきました。

 そうこうしているうちにも新年度はやってくる。私の居る部署でも移動する人が3人。実に入れ替わりが激しい。