Poisson d'avril (4月の魚)

 エイプリル・フールの犠牲者をフランスでは「4月の魚」と言うそうな。今日は4月1日なので、チラッと書いてみた。
 最後まで読んでも、特に仕掛けはありませんので悪しからず。

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 今日はオフィスの引越しで朝からバタバタしていて、仕事があまり手につかなかった。その代わり、これまで電話対応をしてくれていた若い衆が、内閣府に移動して後任はその業務に耐えられるほどまだ成長していないので、私が久しぶりに電話対応をした。新年度のスタートということもあってか、問い合わせが2件。今後しばらくは増えそうな、いやな感じがする。

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 閑話休題、家の近所の交差点の中央分離帯の末端に、黄色い反射板がついているのだが、それが非常に良く破壊される。
 ちょうどこんな感じ。3月28日の朝には壊れていなかったのだが、3月30日の晩にはこんな有様だった。

 画面奥が交差点の中心。横断歩道の上で写したものだ。もともとの反射板の高さ50cm、
路面からの高さは65cmくらいのものだったのだが、この完膚なきまでのつぶれ方と、ひしゃげた方向、反射板の破片の散乱から推定して、画面向かって左手の車線を走行中の大型車が、交差点でUターンかあるいは右折した際に踏み潰したのでは無いかと考えられる。

 コンクリートの台座は、特に欠けた様子も無いので、台座ごと車体の下にすっぽり入ったか、でなければ大型車が車輪で踏み潰したのではないか?しかも、反射板の取り付け金具は根元から引き伸ばされているので、これは乗用車がバンパーにあてて車体の下を通過させたというよりも、車輪で根こそぎ押し倒したと見るべきではないだろうか。

 この反射板はしばしば同じように壊され、そのたびに同じ形のものが取り付けられている。このような場合、おそらくは何等かの構造的な欠陥があるのが常だ。昨年4月からの私の記憶にある範囲では、少なくとも3回は破壊されている。

 この反射板は真上から見ると、カマボコ型をしており、この中央分離帯の末端に向かって交差点に進入する車からは見やすいようになっている。しかし、この画面の向かって左側の車線からこの反射板を見ると、反射面の裏側を見ることになるため、ヘッドライトがあたっても殆ど光らない。
 その結果、横断歩道の所で中央分離帯が切れていると錯覚したドライバーによって、あわれ反射板は、ひき潰されるということに相成る。つまり、この反射板はそれを最もひき潰しやすいドライバーから最も見えにくいように設置されていることになる。

 どのようにして壊されたのかを考慮しないで、単なる修復を繰り返しているので、この事故はいつまでも繰り返されるのだろう。
 道路を管理する関係者には、ほんの少しでよいから事故原因に思いを致して頂きたいものだ。