鯨のその後

今日のエントリーは予想のみ。5/19 毎日新聞より。


 

鯨肉持ち出し:調査船会社が「無断」否定 乗組員の土産用

 調査捕鯨船の乗組員が鯨肉を持ち出したと環境保護団体「グリーンピース・ジャパン」(GP)が指摘していることを巡り、
    水産庁から調査捕鯨を委託された「共同船舶」(東京都中央区)は、社内調査の中間報告をまとめた。GPに「証拠品」
    と訴えられた23.5キロの鯨肉について無断で持ち出したものではないとして、近く水産庁に報告する。
   

 同社によると、北海道函館市の乗組員(51)が、共同船舶から土産として渡された鯨肉に、
    同僚3人から譲ってもらった肉を加え2箱に分けて自宅に配送。このうち1箱がGP側に渡ったことを確認した。配送会社は、
    この1箱について「盗まれた」として被害届を出している。

 共同船舶は乗組員に1人約10キロの鯨肉を土産とするほか、3.2キロまでの購入を認めている。【奥山智己】
 

この共同船舶の調査報告を受けて、水産庁が調査結果を信ずるに足ると判断した場合でも、
業務上横領は親告罪ではないので、検察は告発を受けて捜査することになるのだろうか。一方で、GPの”証拠物件”
の方は入手手段が違法であるため、おそらく証拠能力は無いだろう。しかし、
証拠能力が無いかどうかは入手経緯等を調査の上で判断するべきことだ。となると、とりあえず捜査を開始して、
捜査上で証拠物件と見なされたもののみ、証拠物件として採用するのだろうか。

同じく毎日新聞より。


 

調査捕鯨:横領告発問題 「鯨肉入り箱盗まれた」 西濃運輸が被害届

 日本の調査捕鯨船「日新丸」の乗組員が鯨肉を持ち出したとして、環境保護団体「グリーンピース・ジャパン
    が乗組員ら12人を業務上横領の疑いで東京地検に告発した問題で、西濃運輸岐阜県大垣市)が16日、
    鯨肉の入った段ボール箱1箱を宅配中に盗まれたとして、青森県警青森署に被害届を出した。同署は窃盗容疑で捜査している。

 ◇グリーンピース「証拠確保目的」

  グリーンピース・ジャパンによると、段ボール箱は4月16日に西濃運輸青森支店(青森市
    の荷降ろし所に入り込み入手したという。星川淳・事務局長は「証拠品確保のためにはこの方法しかなかった。
    ご迷惑がかかったらおわびしたい」と話した。
   

 西濃運輸は「捜査の行方を見守りたい」とコメントした。【矢澤秀範】

毎日新聞 2008年5月17日 東京朝刊

 

被害届が出ているので、警察はまずは”紛失”の事実関係を調査することになる。同時に、GPが地検に提出した”
証拠物件”を調査し、それが被害届の一件と同一物であれば、GPに対し事情聴取、場合によっては容疑者を逮捕となる。その後、
GPの組織的犯行か、一部の過激分子の犯行かが明らかにされるだろう。

 



 

しかし、GPの弁、「ご迷惑がかかったらおわびしたい」は無いな。
GPは捕鯨とは何の関係もない事業者から顧客の預かりものを盗ったのだから、その結果、運送会社は管理責任を問われることになるのだ。
西濃運輸は間違いなく迷惑している。せめて、
西濃運輸に対してはご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします」という態度をとるのが妥当だろう。

今回の一件は反社会的な行動として厳しく指弾されることになる。組織が不祥事をおこした際には、
謝って然るべきところで、まずはきちんと謝るべき相手に対して謝っておかないと、ますます社会的信用が無くなる。

これを機に、そろそろ反捕鯨は止めてはどうでしょう。日本では反捕鯨活動はたいしてお金になりません。

# ひょっとして、GP組織内の反捕鯨分子一掃のための自作自演か!?

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