プロジェクト・キックオフ・ミーティング

一日中会議で疲れた。さて、今日の疑問。

  1. 植物がカルス化あるいは再分化する程度には、系統間差がある。遺伝的に決まっている、
    ということは遺伝子発現の違いとして解釈できないか?2,4-Dでカルス誘導する際に、最初に動き出す遺伝子は何だろう。
    ヒトやマウスのiPS細胞は種を超えて4つの遺伝子を強制発現させることで誘導できるのだから、
    植物のカルス化も実は似たようなものではないだろか。カルス化に関わる遺伝子の制御構造が分かれば、
    トランジェントに発現を誘導するとカルス化できるのでは?(アグロの侵入は、植物にとっては”感染”なので、
    過敏感反応が起こることも無視できないが)
  2. カルス誘導の際に、低温処理をすると効率が上がるという。低温処理をすると、何がどう変わるのか?
    低温によって誘導される何らかの遺伝子発現が関与しているという意味だろう。(低温にさらされると、
    ストレスやABA誘導の遺伝子が動く気がする)
  3. 未熟胚でなければ形質転換効率が低いという作物がある。未熟胚で動いている遺伝子の状態に形質転換の際の操作の”何か”
    が作用しやすいということだ。
  4. アグロバクテリウムの感染しやすい作物・しにくい作物、感染しやすい系統・感染しにくい系統がある。
    感染の際のアグロバクテリウムと植物の相互作用はどうなっているのか?植物の何がアグロバクテリウムを誘うのか。
    実は生物研にとっては耐病性の研究並みに重要なテーマなのだが、取り組んでいる研究者が居ない?

あすは、教育訓練だ。予習しておかないと。

 

人気blogランキングへ←クリックしていただけますと筆者が喜びます!