メディア・ドクター

今日知った言葉”media doctor”。毎日新聞の小島さんの日経Food Scienceの記事によれば、「健康・医療(?)
報道をドクターのごとく診断・評価する活動である。」だ、そうである。

http://www.mediadoctor.org.au/

(オーストラリア)

”media doctor”の診断、評価の基準を知りたいものだ。何がしかの統一的な評価基準があるのであれば。逆に、
新聞社がどんな基準で記事を書くのかも。また、健康に関する報道でなくても、
例えば科学技術に関する報道でもどんな基準で書くのかを知りたい。

で、両者の基準に沿って、それぞれの記事を評価してみたいものだ。

私がリスク報道、科学報道に接したときの評価基準は概ね次の通り。

  1. 新規性は伝わっているか?
  2. 事実を伝えているいるか。事実と違う情報を伝えていないか。
  3. 分かりやすく要約しているか。分かりやすく要約するために肝心な事実を切り捨てていないか?
  4. リスク報道では、リスクベネフィットのバランスが取れているか?
  5. 科学報道では、一次情報を的確な切り口で伝えているか?

マスコミの報道は大抵、無責任だ。責任を負う立場には無いし、誤った報道をしてもそもそも責任を取る能力が根本的に欠けているのだ。
誤報に対しても社告を出す訳でなし、名誉毀損で訴えられてもたいしたニュースにはならないし、
訴訟の結果を受けても一遍広く知れ渡ってしまった誤報を根本から白紙に戻すことはできないのだ。

こんなブログでも毎日100人近くの方々が読んでいる。おかしな切り口や、極端なバイアスのかかった報道に対しては、
今後ともささやかな抵抗を試みて行きたい。

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