ナメクジウオ・ゲノムは平等主義の夢を見るか?

 ホッテントリーメーカーで生成したタイトルですが、いいですね。トンチンカンで。

 さて、国際協力プロジェクトがナメクジウオの全ゲノムを解読。新聞各社の見出しは以下の通り。


祖先はナメクジウオ ヒトと遺伝子6割共通−−国際チーム、ゲノム解読  (毎日新聞

脊椎動物祖先のゲノム解読 日米欧がナメクジウオで(47NEWS)

脊椎動物の祖先はナメクジウオ=ホヤは傍流と判明−日米英などゲノム解読  (時事通信

脊椎動物の祖先はナメクジウオ 「ホヤ」との論争に決着(朝日新聞

ヒトなど脊椎動物、祖先はナメクジウオの仲間…ゲノム解読で (読売新聞)

脊椎動物の祖先、ナメクジウオ 京大など国際チーム遺伝子解析 (京都新聞)

京大・理化学研究所など、国際チームとの共同研究でナメクジウオゲノムの解読に成功 (日経プレスリリース)

ですが、生命現象を見るのにこうまで人間中心の見方しかできないって言うのはどうなんでしょうね。ヒトとのつながりで、脊椎動物中心、そこからのつながりで脊索動物・・・。ナメクジウオをそんな不純な目で見ないでやってください。

 各紙の見出しでまっとうなのは47NEWSと日経プレスリリースくらいですね。

私はむしろ、ナメクジウオのゲノムプロジェクトが動いていたことに感心してしまっています。本当にたいしたものです。それが何かの役に立つか、なんて卑しい目で見てはいけません。

 さて、脊索動物から脊椎動物に進化する経路にを考えた場合、ホヤは傍系の袋小路、ナメクジウオ(の祖先型)が脊椎動物の直系の祖先型と言うことなのでしょう。しかし、見方を変えると現生のナメクジウオもまたホヤ同様の袋小路なので、「脊椎動物の祖先はナメクジウオ」と言う言い回しは正しくありません。

 

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 最後は、自動生成のタイトルにつっこんで締めます。