まいった。

最近、数分歩くだけで頬の下から鳩尾にかけて、体の前面が痛む。筋肉痛のような痛みで、軽い運動であれば数分でおさまるが、長い場合は10分ほど続く。

5月ころまでは時折痛む程度だったのだが、9月に入ってから毎日、しかもちょっと歩くだけで痛むようになってきたので病院に行くことにした。

家族性高脂血症、高コレステロール血症、高血圧と、循環器系のリスクファクターがそろっているし、父と兄は脳梗塞にかかったし、祖父と叔母は心筋梗塞で亡くなっているので、とりあえず狭心症を疑った。循環器科を受診したが、安静時の心電図では異常なし。後日負荷試験を行なうとのこと。

# で、まだ診断が付かないので家にあったOTCアスピリンを飲んでおくことにした。

今日、改めて、心エコー+トレッドミル運動負荷試験を受けた結果、安静状態の心エコーでは異常はないものの、負荷試験の心電図では典型的な狭心症のパターンとのこと(詳しい説明はなかったが多分ST降下)。バイアスピリンと、アイトロール(20 mg)を処方された。バイアスピリンは、おなじみのアセチルサリチル酸

アイトロールの主成分は一硝酸イソソルビド。目的とする作用はきちんと現れており、血圧は110-73(脈拍72)とよくコントロールされているが、運動時の痛みに対する効果はまだ分からない。

初めての服用なので副作用に要注意だが、どうも、服用後2時間程度で、胃もたれ(0.1%未満)、ふらつき(0.1-5%)を感じる。しかし、それほどたいした問題ではない。添付文書の吸排試験のデータによれば、服用後2時間程度で血中濃度が最大になるので、今頃の血圧が異常に低下していないのであれば、服用を続けて問題ないだろう(あとは長期服用の際の副作用で肝機能に影響が出る場合があるので、定期的に血液検査でモニターすることになる)。

# 最近、仕事柄、薬の添付文書を見ると、このデータはPhase Iで取ってるんだなとか、Phase IIの症例あたりの改善程度のスコアにはこういう指標を取っているのかとか、そういうところに目がいく。

運動後の痛みから考えると労作性の狭心症で、多分、器質性だろう。来週は、心臓カテーテル検査を受けて欠陥造影をして狭窄の部位と程度を特定することになるが、どうも単純な器質性ではなくストレス性の原因もあるような気がする。

# 父が脳梗塞で倒れて見舞に行き始めた時期と、補正予算関係の作業を始めた時期、胸部の痛みを自覚するようになった時期がほぼ重なっているので。症状が悪化するようであれば、仕事の負荷を減らしてもらおうか。

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