わが国には高額医療費の自己負担を抑えるありがたい制度がある。

高額医療費制度のうちの「高額療養費の現物給付化」というもので、病院の窓口で支払う金額を一定以下に抑えることができる仕組みだ。この仕組みは平成19年4月から運用されている。

この制度を利用する場合、共済組合や健保組合や市町村の国民健康保険窓口、社会保険事務所の保険給付課などで、医療保険「限度額適用認定証」を発行してもらうことが必要だ。

今回私が受けた心臓カテーテル治療も、医療費が高額になる。最初は、制度を利用しない立替払いでよいかとも思っていた。しかし病院からの請求金額を聞いて、この制度を利用することにして本当に良かった、と思えた。

私が請求された本人負担分の金額は13万円あまり。これ自体は、あまり驚くほどの金額ではない。だが、この金額を算出する計算式を見ると、本当はどれだけかかっているのかがわかる。

月収53万円以下の世帯の場合は、1ヶ月あたりの医療費の負担額が、

8万100円+(総医療費−26万7000円)×1%

で求められる。つまり、請求金額が13万円の場合、5万円(1%相当)が加算されており、実際の金額は、その100倍+26万7000円の、526万7000円に上ることがわかる。これが13万円程の自己負担で済むのだから大変にありがたいことだ。

立て替えた分は、あとで共済組合などから返ってくるとしても、高級車が買えるほどのかなりの金額だ。病院の窓口でこれを請求された日には、いや、心臓に悪い。

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