松下電器産業から家庭用電力線ネットワーク用アダプターが発売されることになった。  無線LANはセキュリティーが心配、あるいはうちは鉄筋コンクリートなので無線LANには適していない、という向きにも良い選択肢だ。

 昨今、住宅メーカーのカタログにも住宅内LANの配線設備がオプションで用意されている。が、コストを考えるととてもとても・・・。
先進性という点では、Gigabit etherのインフラなら兎も角も、今更100BASE-TXのネットワークを整備する気にはなれないし、ネットワーク機器のコストを考えると、Gigabit etherもなぁ。すぐ陳腐化するだろうし。

 その点、住宅の既設の電力線を使うのであればインフラの陳腐化は気にならない・・・というか、住宅設備の一部と考えるとたとえ陳腐化しても諦めがつく。むしろ、電力線ネットワークの目指す方向は既設の電力線でどこまで高速化できるか、という点になるだろうから、それほど気にする必要は無いかもしれない。

 また、研究所の建物のように鉄筋コンクリート製で思うように高速無線LANが使えない環境では、閉じた計測機器ネットワークの構築に役立つかもしれない。その場合、今更、と言われそうだがWindows NTマシンをインターネットに晒さずに安全に運用できるかもしれない。

 今のところ、中継用の機器が1台1万円以上するが、いずれは数千円で入手できるようになるだろう。おそらく、普及するに従って、現在のUSB接続の無線LANアダプタと同じくらいの価格帯になることだろう。なんだか楽しみになってきた。