こういう質問注意書を出す議員は資質を問われる。

朝日新聞の記事より。


「UFOの存在、確認していない」 閣議答弁書を決定

2007年12月18日11時35分

 「地球外から飛来してきたと思われる未確認飛行物体(UFO)の存在を確認していない」――。
政府は18日の閣議で、こんな内容の答弁書を決定した。山根隆治参院議員(民主)が「UFOについての認識」を質問主意書でただしていた。宇宙開発を所管するため、担当した文部科学省は「UFOに関する答弁書は初めて」と話している。

 山根氏はUFOに関する目撃情報が後を絶たないとして、UFOに関する情報収集や研究、
日本に飛来した場合の対応、他国との情報交換について聞いていた。

 これに対し、政府はUFOの存在を確認していないため、情報収集や研究は行っておらず、日本に飛来した場合の対応についても「特段の検討をしていない」と答弁。目撃情報の分析・確認作業をどこが行うのかについては「情報内容に照らして適切と考えられる関係機関において、必要な情報の整理、分析、確認作業等を行うこととなる」と述べるにとどまった。

この議員は、どういうつもりで質問注意書を出したのでしょうか・・・。

手続き上放置できないのであれば仕方ありませんが、それを閣議決定するほうもする方です。

しかも、「未確認飛行物体(UFO)の存在を確認していない」ってのは何ですかね?
なんだか確認できていない飛行物体なので未確認飛行物体って言うんじゃないですかい?という冗談はさておき、この議員は、その質問を通じて国政の何を糺したかったのでしょうか。

ご丁寧にも、「UFOに関する情報収集や研究、日本に飛来した場合の対応、他国との情報交換について」質問となると、気の毒な文部科学省(宇宙開発・研究関連)、防衛省(飛来した場合の対応)、外務省(他国との情報交換)が関連する省庁として、回答案を書かねばならなかったのでしょうか。各省担当者の心中をお察し申し上げます。

こういうナマクラな質問をするから役人に馬鹿にされるのです。わたしなら、ズバリ「地球外から飛来してきたと思われる宇宙船に関する情報収集や研究、日本に飛来した場合の対応、他国との情報交換について」質問します・・・・(爆)

# ああ、科学技術立国日本の将来は暗い

と締めくくろうと思ったら、オチがついた。やはり、朝日新聞より。


町村長官「UFO絶対いる」 政府公式見解に「異議」

2007年12月18日21時28分


 「個人的には絶対いると思う」。UFO(未確認飛行物体)は未確認という政府の公式見解に、内閣のスポークスマンである町村官房長官が18日、「異議」を唱えた。

 政府は同日の閣議で、民主党の山根隆治参院議員の質問主意書に対し、「地球外から飛来してきたと思われるUFOの存在を確認していない」とする答弁書を決定。文部科学省によると、「UFOに関する答弁書は初めて」という。

 ところが、町村氏は記者会見で「政府の公式答弁は極めて紋切り型。私は個人的にはこういうものは絶対いると思っている」と反論。「そうじゃないと、ナスカ(南米ペルー)のああいうの(地上絵)、説明できないでしょ」と述べた。

 一方の福田首相。同日夜、首相官邸で記者団から見解を問われると、「私は、まだ確認していません」。

ええーと・・・何を信じるかは個人の自由ですので、何もいいますまい。
科学的に高度な知能を持った地球外生物が存在しないと言いきれる根拠はありませんから。

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