京都大学のOpen Course Ware

Open Course Ware(OCW)については、wikipediaあたりで調べてください・・・
と思ったらwikipediaには載っていなかった。

OCWとは、MITで始められた大学の講義を人類共通の知的資産として無料で開放しようという気前の良い運動。
本家はこちら

日本でも2005年から、大阪大学京都大学慶應義塾大学東京工業大学東京大学
早稲田大学の6大学が自発的に合同で企画を始め、今日では日本オープンコースウエア・
コンソーシアム
として活動しています。

以前のエントリーで、クリエイティブコモンズ・ライセンスの教材について書きましたが、オープンコースウエアといえども、
著作権についてはクリエイティブコモンズ・ライセンスではない様ですので、教材の二次的使用には制限があります。

それはさておき、以下のニュース。

臓器移植映像や湯川博士の業績解説



 京都大とネット検索最大手の米グーグルは8日、
同社傘下の世界最大規模の動画投稿サイト「ユーチューブ」で講義や教材などの動画の無料公開を始めたと発表した。
社会貢献とともに、国内外から優秀な学生、研究者を獲得するためのPRが狙いだ。

 ユーチューブによる講義の配信は、明治学院大(東京)、嘉悦大(同)に次いで3番目。

 公開しているのは、講義の録画や授業で紹介された教材など199本。医学部生向けに解説した臓器移植の映像、ノーベル賞受賞者
湯川秀樹博士の業績を京大教授が解説した画像もある。誰でも視聴できるが、単位は認定されない。

 京大は2005年から大学の講義をネット上で公開する「オープンコースウエア」に取り組んでいる。グーグルとの提携で、
人気サイトのユーチューブを通じて視聴者の拡大を目指す。

 当面、これまでの公開分をユーチューブで配信し、将来はすべての講義を対象にするという。

 京大学術情報メディアセンターの土佐尚子教授は「学問は学内に閉じ込めておくものではない。共有してこそ価値がある」と話す。
米グーグル副社長の村上憲郎・グーグル日本法人社長は「専門性の高い動画を見たいという利用者の要望に応えたい」としている。

(2008年4月9日

  読売新聞)


いいですねー、知の開放。良い講義は社会人だけではなく、高校生にも見せてあげたいですね。また、自前のサイトでなくYouTubeで動画を公開というところが今風です。
視聴した方のコメントも付くので双方向っぽい感じになりますしね。

ついでに、日本のOCWの総合ポータルサイトなんていうものはないんでしょうかね。 どの大学の講義が魅力的か、
学生を飽きさせない工夫をしているかがよく分かるようになります。

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