凍れるパワポ

 年に数回、見学者の対応を依頼される。お題は大体、

  • 遺伝子組換え作物の普及状況
  • 遺伝子組換え作物の安全性担保の仕組み
  • スギ花米分糸爰禾口米のプレゼン (
    検索エンジンのがれ」の表記ですな)

といったところ。遺伝子組換え作物というキーワードが入ると、だいたい私に説明要員のお鉢が回ってくる。
 一種のサイエンスコミュニケーションと思ってできるだけ引き受けるようにしている(が、ある種の生協や、某市民団体への対応は、何の実りもないので勘弁していただきたいと切に思っている)。

 今日は20名ほどの農家の方に、小一時間ほどお話をした。が、途中で、パワーポイントがフリーズして往生した。しかも2回も!手持ちの資料が全くなかったので困ってしまった。

 結局、漫談をしながらタスクマネージャーを呼び出して、パワーポイントを強制終了。再度、プレゼンファイルを開いて事なきを得たものの・・・。

 Windowsは、バージョンが新しくなっても、ちっとも安定性が増した気がしない。日頃XPを使っているので、Vistaのインターフェースにはなじみが無くて、USBメモリーにアクセスするのも一苦労。パワーポイントも、バージョンが新しくなると、メニューがどこにあるのかさっぱり分からない。しかも、しょうもない各種イフェクトは増えてるようだが、安定性はちっとも変わらない。ソフトの外見なんてどうでも良いから、本番で落ちないようにしてほしいものだ。しかも、「この操作には数分かかることがあります。」だと!
 いいからさっさとやれ!

 前にもどこかに書いたが、パソコンのSoftwareは開発目標の力のいれ加減を間違っていると思う。私はWindowが半透明ならなくていいし、drugしている間に中身が表示されていなくても一向にかまわない。メニューがするするスクロールして開かなくても良いし、ウインドウを開くのにアニメーションも要らない。そんな、作業と作業の合間の画像を描くのに無駄にCPUを動かしてほしくない。

 そのかわり、デスクトップやフォルダーに置いたアイコンをグループとして管理できるようにしてほしい(たとえばドロー系のソフトのオブジェクトのグループ化みたいな操作性。アイコンの外見も同一グループのものは、何となく同系色の影が付くとか、グループとしての視認性を持たせてほしい)。
よく使うフォルダーアイコンは通常のアイコンよりも50%大きくできるとか、一目で視認できるようにしてほしい。KDEGnomeのようにデフォルトで複数のワークスペースを使えるようにしてほしい。

 そろそろ、IBMLotus Symphonyに乗り換えようかね。仕事場でも文書作成は徐々に乗り換えつつある。この出来映えであれば、家庭ではもうMS-Officeを買う必要はなくなった様に思うし、MS-Officeから自由になれればOSはLinuxでもかまわない。

 さて、今日、新潟の農家の方から頂いたご質問。

Q1. コシヒカリBLって遺伝子組換え?

A1. 遺伝子組換えではありません。

# 「コシヒカリBLをコシヒカリとして流通させるのは情報隠しだ」と指摘した新潟県知事は、ある意味正しかったかもしれません。自分の生産している品種についてあまりご存じない生産者もいらっしゃるようですので。

Q2. 遺伝子組換えって、従来の品種改良や突然変異育種とは違うの?

A2. 品種を改良するためと言う目的では一緒。方法は人工的に設計したDNAを細胞に入れる方法なので、従来の品種改良や、突然変異よりも狙い通りのものができます。

Q3. 日本の遺伝子組換えイネはいつ頃実用化されそうですか?

A3. 国民的な理解が得られないと難しいところ。放射線育種も30年前は、放射能を浴びせると言って嫌われたかも知れませんが、30年たった今では反対の声は聞こえません。遺伝子組換え作物が市販されるようになってまだ10年あまりです。あと20年以内には皆、慣れてしまうでしょう。

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