8月11日、朝日新聞より。


食の安全「国民がやかましいから徹底」 太田農水相発言

 太田農林水産相は10日、NHKの番組で、中国製の冷凍ギョーザ中毒事件を受けた国内の食の安全対策について、「日本は安全なんだけども消費者、国民がやかましいから徹底していく」と発言した。

 太田農水相は食の安全をめぐる日本と中国の違いを強調。「(日本は)消費者としての国民が、やかましくいろいろと言うと、それに答えざるを得ない」とし、「社会主義の中国のようにまずいことがあっても隠しておいていい、消費者のことは考えなくてもいい国とは違う」と述べた。そのうえで、日本の場合、「常に(消費者の)プレッシャーにさらされている」と指摘した。

 「やかましい」という発言の趣旨について、太田農水相は番組出演後、「消費者が正当な権利を主張できる民主主義の国という意味で使ったもので他意はない」とのコメントを出した。

 「やかましい」、「喧しい」という言葉には、「世間で人々が口々に言い立てている。」という意味がある。
 他の報道の文脈から見て単にうるさくて不愉快だ、と言う意味ではないようだ。大臣は、「わが国は言論の自由が保障されており、国民の間に食の安全に関する活発な議論があり、関心も高いので、規制当局としてもしっかり取組んでいかなくてはいけない。もっとも、わが国は既に食の安全確保には十分な対策がとられている。」と言う意味だったのだろう。

 例によって朝日新聞の、この発言の切り取り方には実に品が無い。新聞社は、企業からの広告収入は貰い放題で、しかも株式を上場していない大企業だ(たとえば朝日新聞)。もし、特定の大株主を持たず個人株主が大半を占める新聞社があれば、公正さと言う点では信用するに足るが、生憎そうはなっていない。”
 公器”を名乗る以上、資本関係だけで紙面のパワーバランスが決まるとは思っていないが、何の影響も無いとも思えない。大新聞らしい品格を紙面に求めてはいけないのだろうか。

 政治家や官僚の信用を失墜しても、新聞社に国民の信頼が集まるとは限らない。こんな揚げ足取りばかりしていてはね。

・・・とおもったら、釣りとも気づかずぞろぞろと。尻馬に乗るのが好きな人が多いのだな。毎日新聞より。

太田農相:「消費者やかましい」発言に与野党から批判

 太田誠一農相が食の安全対策について、「消費者がやかましいから徹底する」と発言したことに対し、11日、与野党幹部らから批判や疑問視する声が相次いで上がった。

 福田康夫首相は、首相官邸で記者団に対し「あまり適切な言葉ではない」と不快感を表明。ただ、「消費者軽視ではないか」との質問には、「日本の消費者は世界的にみても厳しい選択眼を持っている。そのことが良い製品を作る原動力になっているのではないか」とかわした。

 また、公明党太田昭宏代表は「消費者や生活者の声を積極的に聞く姿勢が大事で、むしろ消費者にさまざまに言ってもらったほうがいい。農相はきちんと説明すべきだ」と述べた。

 一方、民主党鳩山由紀夫幹事長は「消費者がやかましいから消費者庁を作ってごまかすという官尊民卑の発想だ。この内閣は長くない」とこきおろし、早期に衆院を解散すべきだとの考えを強調した。【野口武則、木下訓明】

あーあ、後ろからも撃たれちゃいました。

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