空よりも青く -Windows Vistaの青い窓-

 空気が急に秋めいてきたようだ。そのせいでも無いけれどパソコンのデスクトップにも青い光がさしてきた。

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 私は5年ほど前から時折VMwareを使っている。5年前は頃は熊本の研究室からつくばにあるSASの実行環境であるunixマシンをX-terminal経由で使うのに、パソコン上で動く市販のX-terminal emulatorを物色していたのだが、当時その種のソフトは10万円近くするのが当たり前だった。なんとか安上がりにできないものかと考えていたところ、VMware workstationというPCエミュレータなら市販のX-terminal emulatorの半額以下で入手できることがわかったので、以来愛用している。最近は、各種のLinuxがインストールされた仮想PCファイルが手軽にダウンロードできるので、自分で雑誌の付録のCDからLinuxを構築する必要も無くなった。しかも、フリーのVMware playerというソフトを使えば有料のVMware workstationを買う必要さえ無くなった。

 難を言えば、VMwareは大抵の市販のX-terminal emulatorよりも動作が重たいし、ちょっとしたシェルスクリプトを動かすだけならCygwinでもできるのに、いちいちLinuxを機動しなくてはいけない。もっと軽量なcoLinuxという選択肢もある。

・・・ちょっと前までは、たしかにそうだった。

 しかし、最近のPCはDual coreが当たり前でメモリーも4Gも載っているものもある。64-bitのWindows vistaであればそれをフルに使えるようになってきたので、VMwareを常駐させて、使わないときサスペンドしておいても苦にはならないし、かなり実用的な動作速度になってきた。しかも、たとえばubuntu 8.04の仮想PCのように、Open officeもデフォルトでインストールされているし、統計言語のRや、分子生物学用ツールのbio-perl, clustalW, clustalX,blast2それにprimer3もdebianのパッケージとして簡単にインストールできるものもある。

# KNOBさえも影が薄くなる?

 こうなってくると、職場や家庭で複数のパソコンを使い分けなければならない人にとっては、パソコン1台ごとにいちいちMicrosoft officeをインストールしたり、定期的にWindows updateに付き合わされたりするデメリットがだんだん耐えられないものになってくる。

デスクトップの仮想化は概ね良いことづくめのようなのだが・・・・

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 今日、VMware playerをアンインストールしたところ、再起動時にVista青死した。ああ、Vistaでもこういう深い青色の画面がでるんだなぁと感慨深く見入る間もなく、Safe mode + Networkで再起動してNASにデータをバックアップ。デスクトップのファイルはUSBに退避した。

 ここまでで1時間ちょっとかかった。その後リカバリー用に作っておいたDVDからOSを再構築をさせたのだが、その途中でソフトとドキュメントをバックアップし始めたではないか。・・・あんまりOSのリカバリーをやらないので知らなかったのだ。リカバリー用のソフトがデーターをバックアップしてくれるなら自分でやらなくても良かったのに。

 こんな要らない手間をかけるのなら、PC環境を全部仮想化してバックアップしておけば良かった。10個内外のファイルをフォルダごとコピーするだけでバックアップが全部終わるのだ。データだけでなく実行環境も丸ごとバックアップできるし、圧縮しておけばUSBメモリに収まる。

# ファイルサイズはけっこう巨大だけど。

 それにしても、VMware playerのアンインストールとシステムのクラッシュは何か関係があるのだろうか。結局、他の仕事の傍ら、PCを横目で見ながらのリカバリーに5時半過ぎまでかかってしまった。研究室に空いてるPCがあったから良かったようなものの、なかっらたもっと大変な目にあうところだった。どっと疲れた。

 明日はソフトウエアの再インストールか。やれやれ。

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