遺伝子組換え生物の不適切な扱い再び。あとを絶たないですね。

 毎日新聞より。

遺伝子組み換え:不適切な取り扱いで厳重注意 文科省

 文部科学省は9日、遺伝子組み換え生物の不適切な取り扱いがあったとして、独立行政法人酒類総合研究所広島県東広島市)と熊本保健科学大に文書で厳重注意した。いずれも環境への影響はないという。

 酒類総合研究所は4月、遺伝子組み換え酵母を使った発酵実験の際、使用した容器の洗浄液の一部を滅菌処理せずにそのまま下水に流していた。酵母は下水処理の過程で死滅するという。

 熊本保健科学大では3月、遺伝子組み換えラット6匹を実験に使用した際、逃亡防止措置を取っていなかった。
実際に逃亡はしなかった。【西川拓】

文部科学省のプレスリリースはこちら

特に繁殖能力の旺盛な遺伝子組換え酵母でも無い限り、その辺ではびこることはまずありません。酵母の場合、遺伝子組換えのようなそうで無いような・・・という微妙なものも作れます。
酒類総合研究所のはそうではなかった、ということでしょう。ともあれ、どんなお酒を醸していたのか興味津々ではあります。

 遺伝子組換えラット、というのは組換えマウスほどポピュラーではないのですが、こちらのホームページによれば2003年に初めて作られたとのこと。
 実験室の出入り口にネズミ返しを設けるのと、”P1A (遺伝子組換え動物飼育中)”
の張り紙1枚でクリアできる規制で厳重注意されてしまうのは残念な限りです。

 安全性に問題が無いとしても、法令は守らなくてはいけません。ま、カルタヘナ法に限った話ではありませんけどね。

 知らない法律は守れませんので、業務従事者の教育訓練は怠りなく!

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