ZOTERO & Windows live sync (Foldershare 改め) またはDropbox

ZOTEROFirefox(2.0, 3.0)のプラグインとして動作する文献管理ソフトウエア。論文執筆に欠かせない文献リストの作成、管理、出力フォーマットまでやってくれる。

業界標準Endnoteと言うのもあるが、高いしあまり融通が利かないというので仕事を持ち帰って家で作業するには向かない。以前、XoopsというContents Management System (CMS)上で動くPubmedPDFと言うものも使っていた。PDFファイルの管理ができるのが良かったのだが、名前の通り基本的にPubmedにしか対応していないしXoopsの上でしか動かない。CMSのセキュリティー管理が趣味、と言う人ならともかく、私はパッチあてだのバージョンアップだのに頻繁におつきあいするのが苦痛なので、そういう作業は極力避けたかったのだ。

# blogも最初はレンタルサーバーにMovable Typeをインストールして使っていたけど、管理が面倒なので結局cocologに引っ越したし。

一般のユーザーは喜んでフリーウエアのメンテナンスをしたがるものではないのだ。市販のソフトウエアだって、できれば新しいバージョンが出るたびに高いお金を払ってアップデートしたり、インストールし直したりするのも避けたいと願っている。 

その点、Firefoxプラグインはアップデートが出れば自動的に更新される。しかも、基本的に無料だ。機能が少々劣ったって日常のメンテナンスの負担が小さいソフトの方が良い。これは自分が管理しなくてはいけないPCの台数が増えるほどに痛切に感じる。

PubmedPDF はCMSで動作するのでレンタルサーバー上にインストールしておけば、ネットがつながる環境であればどこからでも同じように使える点が優れている。一方、ZOTEROFirefoxプラグインなので、デフォルトでは作成した文献データベースをローカルディスクのユーザーのフォルダーに作成してしまう(例えばC:\ユーザー\username\AppData\Roaming\Mozilla\Firefox\Profiles\foobaa.default)。・・・こうなるとデータベースの持ち運びが不便なので、ZOTEROの設定を変更してUSBドライブに保存先を設定する等工夫が必要になる。

ZOTEROのバージョン1.5からは、複数のPCの間での同期が可能になるらしいが、とりあえず現行のバージョンで何とかしたいので、MicrosoftWindows live sync(ちょっと前までFoldershareと言った)で共有フォルダを設定して、そこにZOTEROのデータベースを置いてみよう。少し使ってみないことには何とも言えないが、作業を始める前にまずフォルダーの同期の状態を確認しておかないと、せっかくデータベースを更新したのに問答無用で古いデータで上書きされると言う悲劇が起こらないとも限らない(しかもoff lineのPC上のデータは同期されない)。

Windows live syncはクロスプラットホームではないのがアレだな、と思っていたらDropBoxと言うものがあるらしい。もう少し調べてみると、DropBox+ZOTEROで同期している方もあるようだ。これならプラットフォームが何でも問題ない!やってみようか。ファイル容量が50GBという有料サービスもあるらしいが、文献データベースであればそんなにはいらない。しかも、こちらはWindows live syncとは違って、off lineのPCでも接続時自動的ににファイルが同期されるようにようになっているようだ。これは理想的だ。

# あとは不況のあおりで運営会社が止めてしまわないことを願う。

この他、PubmedPDFだとPMIDを打ち込むとタイトル、著者名など必要な情報を自動的にデータベースに登録する機能がある。ZOTEROではそこまでできないのかと、ちょっと思ってしまったのだが、ブラウザーのロケーションバーのアイコンをクリックするだけで登録できてしまう!こっちの方が簡単だ。年末年始の休暇中に切り換えてしまおう。

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