11/17-24の日程で、あるパブコメ募集が総合科学技術会議でひっそりと行われている。

科学技術関係施策の優先度判定等の実施に関する意見募集

というもので、全省庁の全研究開発予算に対して国民の意見を募集し、優先順位付けに反映させようというものだ。対象は予算枠1億円/年以上の規模の研究開発予算全部なので、この分野に関して言えば事業仕分けよりもインパクトが大きいかもしれない。公的研究資金をあてにしている方は意見を寄せた方が良いだろう。

# 個別の課題では小口になっていることもあるので、課題あたりではあまり大きくない予算でも関連しているかもしれません。

しかも、国民の意見は参考にするものの、最後の予算の調整は総合科学技術会議主導で財務省・各省が調整という従来型の予算編成のスキームに乗っている。各省庁も、行政刷新会議に対しては国民意見を背景に対抗できるかもしれないが、専門家による優先順位の調整という性格のある総合科学技術会議の調整に対しては対抗しにくい。

日程の制約があるのは仕方ないのだが、たった1週間の募集期間というところに、”意見募集しました”という事実を作るためのアリバイ工作の臭いがする。← どんな臭いだか・・・。

農水省関係の事業では、広域に普及させる作物等の品種などであって、立地条件等の制約から独法での開発が難しい品種育成を行う指定試験地事業まで俎上にあがっている。これなどは、研究開発というよりは社会基盤整備に近い性格の事業だと思うのだが。

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