いまだに、「法律、しらないんですけど・・・」と言う問い合わせが、地域の大学からある。しかも、安全委員会の委員からである。

 それが、どのくらい命取りか考えてほしい。公務上のe-mailは情報公開法の公開の対照である。お馬鹿な問い合わせをすると、○○大学の安全委員会は法令に基づく判断が出来ないという事実が、全国的に公開されることもある。公開請求があった場合、合理的な理由が無い場合は相談内容は全て公開されると考えていただきたい。

 公開されなければ法令に無知であってもかまわないということには絶対にならない。が、あまりに無邪気な質問は、全国的に無知をさらけ出すことになり、延いては大学全体の恥さらしになることも考えてほしい。

 時に、「どのような見解でこのような問い合わせをしたのか?」と非常に辛辣な返信をすることもある。あまりに無碍な対応は、不本意であるので良心が痛む。しかし、放置すると、大学全体に累が及ぶ可能性がある。できれば、半日ほどかけてマンツーマンでみっちり法令の周知徹底をしてあげたいが、そうも行かない。講演会でも長くて3時間程度しか話せないし、法令に関する習熟度が違う人達に一律に公演するのはあまり効率的でない。

 現在出来ることといえば、申し訳ないが、もらった方がギョッとするような辛辣な返信を書いて、自発的に電話で相談して頂けるように仕向けるくらいである。電話ならば、記録が残らないのであまり恥をさらさないで済む。