■
ボチボチ研究者モードに戻らないとなぁ。2年間現場を離れている間の試薬屋さんの合従連衡の激しいこと。
Amersham-pharmaciaは今やGE ヘルスケアだし、クロンテックは宝バイオだし、Molecular
probesはInvitorogenだし。試薬会社のブックマークを作り直さないと・・・。
さて久々のお題は、MDA
Multiple Displacement Amplification : Phi 29 DNA polymerase
を使用した等温核酸増幅法。
ゲノムDNA全体を増幅するが、増幅産物が網目状になる模様。キットとしては、日本国内では、
GEヘルスケア バイオサイエンスのGenomiPhi (20ul/reaction):収率は5ug/20ul
Qiagen のREPLI-g (50ul/reaction):Mini (10ug/50ul)とMidi (40ug/50ul)の二種類の収率のキット
がでている。定価ベースでは、いずれも反応あたり500円くらいのコストがかかるが、もっと安くなるとその辺の市販のDNA抽出キットを駆逐できる可能性を秘めている。ちなみに、GEヘルスケア バイオサイエンスのNucleon PhytoPure (50)は352円/sample、QiagenのDNeasy Plant Mini Kit (250)は432円/sample。
なお、アメリカでは、GEヘルスケア バイオサイエンスから、インキュベーション時間が2時間に短縮された高速型のGenomiPhi v2と、高収率型のGenomiPhi HYが発売されている。
WhatmanのFTAカードと組み合わせるとサンプリング、保存も簡単になるし、実験の手数も少ないので学生・パートさん向きかもしれない。