「植物の尊厳」を認める答申!?

以下のニュースで、「生の尊厳」と言う言葉にどのような意味を込めているのかよく分からないので、
コメントが難しいのだが、今日目にしたビックリニュース。


 

    植物の尊厳を認める報告書、スイスで

【AFP】「植物にも尊厳があり、みだりに花を摘むことは非倫理的行為である」とするスイスの専門家らによる報告書が14日、
  発表された。

 

   この報告書は連邦政府機関「Federal
  Ethics Committee on Non-Human Gene Technology

  (ヒト以外の種の遺伝子工学に関する連邦倫理委員会)、ECNH
   がまとめた『植物界における生の尊厳(the dignity of the creature in the plant
  world)』で、理由なく花を摘むのは「斬首」に等しいと論じている。

 

   一方で、同委員会メンバーのBernard
  Baertsche
氏は記者会見の席で、日常の楽しみの一環として道ばたの花を摘むことは許容範囲と述べ、「植物の尊厳」
  についてはケースバイケースであるとの寛容性も見せた。

 

   同様に、「植物に対する行為が人類の存続を目的としている場合は倫理的行為の範囲内である」と認めた。また、遺伝子工学についても
  「植物の自主性(繁殖能力や適応能力)」を脅かすものではないとして許容している。

 

   今のところ、「植物の尊厳」に抗議の意を示している団体はごく少数で、
  スイス国民の大多数は報告書内容は彼らの倫理的価値観を侵害しないと受け止めている。(c)AFP

「植物の自主性」・・・って?えっ!?という感じです。

このような報告書を政府機関が纏めるということ自体が驚きです。
どのような分野の専門家を集めて議論すればよいのか見当も付きません。

植物に始まり、果ては昆虫の尊厳(人類の存続に関係のない理由で蚊をみだりに叩き潰してはいけない)とか、
細菌の尊厳(人類の存続に関係のない理由でみだりに除菌してはならない)とか言い出しはしないかと、ちょっとハラハラします。”尊厳”
を云々するのは、せめて哺乳動物くらいにしてほしいものです。

なお、我が国においては、動物の生存権、Animal
rightsを保障する一連の有名な法律を世界に先駆けて作った実績があります。Wikipediaによれば、今を去ること321年前、
1687年のこと。通称、”生類憐れみの令”って総称されてますけどね(1709年には廃止)。

むやみに動植物を痛めつけたり殺したりするのは、私も反対です。しかし、
業務上の合理的な理由で植物を痛めつけたり(作物の収穫、調理、遺伝子組換えなど)、家畜や実験動物、
あるいは野生動物を殺さなくてはならないのは、もう仕方がないのです。

職業人である以上、それらの行為を強制的に止めるのは、職業人としてのヒトに対する生存権の侵害です。(Sea
shepherdにもヒトの生存権に思いをいたしてほしいものです。)

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