「アンピシリンが目に入った場合」・・・という検索ワードでこのblogを訪問した方がいるが、・・・そういう場合、とりあえず大量の水で洗うしかない。

 目に入った物質の安全性がわからない場合には、まず洗う。Webで探すのはそのあと。blogなんか見てる場合ではないのだ。

 アンピシリン、正確にはアンピシリンあるいはアンピシリンナトリウムがあるが、もともと医療用の抗生物質だ。 現在もヒトおよび動物用注射薬あるいは内服薬として用いられており、注射時のペニシリンショックを除いて急性毒性がでることはまず無い。培地用のストックの100 mg/uLくらいの濃度のものが目に入った位では特に問題はおこらないだろう。

 遺伝子組換え実験によらず、核酸やタンパク質を対象とした実験では、毒薬、劇薬も扱う。その他の化学物質で、毒性や発ガン性はあるが一般にはそれほど流通していないので法律の規制の対象にはなっていないものもあつかう。取り扱いを間違うと危険な物質を扱っている以上は、そのリスクを承知した上で扱うことが重要だ。それが嫌なら、研究なんてしようと思わないこと。

 自分の使う試薬が、もし目に入った場合にどうなるか、口に入った場合にどうなるか、皮膚に触れても大丈夫かくらいはあらかじめ調べておこう。

・・・ていうか、どうすればアンピシリンが目に入るかな。ま、フェノールじゃなくって良かったね本当に。

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