毎日新聞より。

麻生首相:就任1カ月 有名ホテルなどで連夜の会合


 麻生太郎首相が就任してから23日で1カ月。連夜のように有名ホテルや高級飲食店での会合を続けている。就任前と変わらぬ行動スタイルで、首相は「変えるつもりはない」と語るが、「庶民感覚からかけ離れている」(福島瑞穂社民党党首)などと批判も出始めた。また、会合の相手が首相官邸の発表と違うことも発覚し、夜な夜な密談を重ねているとの見方も出ている。

 「高級料亭、毎晩みたいな(話に)作り替えていますが、それは違うだろうが」「ホテルのバーは安全で安いとこだという意識があります」

 首相は22日昼、記者団に連夜の会合を「庶民感覚とかけ離れているのでは」と質問され、語気を強めた。「安いところに行ったとして、(新聞記者らが店の前に立つことで)営業妨害って言われたらなんて答える? 店の妨害して平気ですか。聞いてんだよ。答えろよ」と、逆に詰問する場面もあった。

(以下略)

あのお方はもともと庶民じゃないので、それで宜しいのでは?

一国の総理ともあろうお方が、”連日のように居酒屋で会合”なんてことがあれば、そっちの方がよほどイヤです。私は。

冗談はさておき、総理が庶民の暮らしぶりを知らないのは困りますが、”総理大臣にまでなったのに、庶民と同じ暮らししかできない日本”というのもどうかと思います。人それぞれのライフスタイルがあっても良いでしょうに。仕事さえきちんとしてくれればよいのです。逆に、品行方正だけがとりえで全く無能な政治家なんて要りません。

今日のニュースをもう一つ。

にじむ悔しさ  校内衝撃
懸命の処置…「もっと何かできたかも」

 船橋市立峰台小で6年男児が給食のパンをのどに詰まらせて窒息死した事故で、同小の末永啓二校長は21日、市役所で取材に応じ、「友だちとも仲がよく、ユーモアのある優しい子だった。大変ショックだ」と語った。
 末永校長らによると、男児は身長1メートル70、体重85キロ前後と体格がよかった。17日午後0時45分ごろから、担任の女性教諭の近くに座って給食を食べていた。この日の献立は、丸いパンを三つ組み合わせた形の「はちみつパン」(直径約10センチ)とスープなど。児童はパンをひと口ちぎって食べた後、「このぐらいならすぐに食べられるよ」と言って、二つに割って一気にほおばった。
 児童はパンをのどに詰まらせ、慌ててスープを飲み、教室向かいの手洗い場で吐き出そうとした。しかし、顔が青ざめ、一人で立っていられない状態となり、教諭が廊下に寝かせた。
 隣の教室から体育主任の教諭が駆け付け、背中をたたくなどして吐き出させようとした。午後0時50分に119番通報した救急隊の指示に従い、児童の肩甲骨付近をたたくなどの処置も行った。末永校長が駆けつけた際、吐き出したとみられるパンの小さな塊が廊下と洗い場に落ちていたという。
 末永校長は「学校としてはできるだけの対応をとったが、もっと何かできたのかもしれない」と、予想外の事故に悔しさをにじませた。
(2008年10月22日  読売新聞)

各紙で報じていますが、どこにニュースとしての価値があるのか私には分かりません。

こちらでも書きましたが、食品による窒息死は年間400件以上起きています(消防調査のみ)。つまり、毎日どこかで食品で窒息して命を落とされる方がおいでです。

そのうち10%強がパンです。つまり、10日に一人以上はパンで窒息死する方がいますが、それはなぜかニュースにはなっていないようです。

今回の件がクローズアップされたのは、

  • 死亡したのが小学生だったから?
  • 死亡した場所が小学校だったから?
  • 死亡した際の窒息の原因が”給食のパン”だったから?
  • 親が学校の責任を問うたから?
どれなのでしょう。他にも理由があるのでしょうか。亡くなった小学生は気の毒ではありますが、それは毎年同じような原因で無くなる他の400名の方々と同じことです。それぞれに気の毒であることに違いはありません。

この種の事故が防ぎ得たかといえば、防ぎ得たのかも知れませんが、他の多くの事故が世の中から無くならないのと同じように、防ぎ得なかったと言えば防ぎ得なかったのです。

それが、なぜニュースになるのか・・・私の感覚の方がズレているのでしょうか。

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