実験動物中央研究所−慶応大のラインですかぁ・・・。

霊長類の生殖系列に外来遺伝子を組み込むことに成功した報告。基本的な操作はTGマウスと同様の模様。小型霊長類なので管理・繁殖など色々とやりやすかったのだろう。

# 執るべき拡散防止措置はP1Aですね。

遺伝子組み換え:小型サル誕生 霊長類で初

 サルの仲間のコモンマーモセットで遺伝子を組み換えた個体を誕生させることに、実験動物中央研究所と慶応大の研究チームが成功し、28日付の英科学誌ネイチャーに発表した。組み込んだ遺伝子が体内で働いていることが霊長類で確認されたのは世界初という。人間に近い霊長類に病気の原因遺伝子を組み込む実験が可能になり、パーキンソン病など神経や脳の難病研究に弾みがつきそうだ。

 実験動物中央研究所の佐々木えりか・応用発生生物研究室長らは、サルより小型で妊娠期間が短く、一度に2〜3匹の子を産むコモンマーモセットに着目。高濃度の溶液中で受精卵を縮ませ、遺伝子の運び役となるウイルスを効率よく送り込む手法を開発した。

 この手法で、体内で緑色蛍光たんぱく質(GFP)を作る遺伝子を80個の受精卵に導入し、延べ50匹の雌の胎内に戻したところ、4匹が妊娠し計5匹の子が生まれた。5匹すべてで導入した遺伝子が働き、GFPが作られていた。うち2匹では精子卵子にもGFP遺伝子が導入されていた。この精子と、通常の雌の卵子体外受精させ、子を誕生させたところ、GFP遺伝子が受け継がれていた。

 研究チームの岡野栄之・慶大教授は「霊長類で難病のモデル動物を作り、治療法の開発につなげたい」と話している。【西川拓】

次の目標は難病モデル?となるとノックアウト、ノックダウン個体の作出が次の目標。

生殖系列に遺伝子を導入した遺伝子組換え霊長類は世界初だが、広い意味では遺伝子治療に成功した”ヒト”も遺伝子組換え霊長類にあたる。そう言う意味では”霊長類で初”ではない。

ちなみに、ヒトの感染受容体を付与したモデル・マーモセットの作出は大臣確認実験にあたるので要注意。

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本日21時現在の新型インフルエンザ感染例は352名(成田検疫の8名を含む)。5/16のヒト-ヒト感染国内初確認から13日目。(本日のニュースソースは毎日新聞)

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