島田化学工業で事故米をコメ・デンプンの原料に使っていた件。

 問題のコメ・デンプンには有害物質が含まれていたのだろうか?工業製品としての食用澱粉はそれ自体に毒物が含まれていなければ、食品安全性に問題ありとして食品衛生法で取り締まることはおそらくできないのではないだろうか。

 非食用米を米澱粉の原材料に使用したことの問題点は、農林水産省が売却時につけた、食用に転用しないと言う契約条件を反故にしたことにある。消費者の信頼を裏切った、という結果責任はもちろんあるが、そもそも消費者は事業者をそんなに信頼しているのか?われわれ消費者はどこの誰が作ったとも知れない加工食品を日々、考えもなく食べているだけではないのか。


事故米食用転売:島田化学の米でんぷん、ロット番号を公表−−農政事務所 /新潟


 農林水産省新潟農政事務所は19日、島田化学工業が事故米を転用製造した米でんぷんの「ロット番号」を公表した。
 番号は製造年月日を示しており、納入業者に帳簿などに記録があれば事故米混入製品かどうかを確認できるという。製品名は、姫粉、マイ・アルファK、ベターフレンド、ミクロパールの4種。

 農政事務所が公表した番号は次の通り。

 150526、150805〜150827、150901〜150909160714〜160720、170117、170202、180719、190811(以上4種共通)▽190822(ミクロパールを除く3種)▽180726、180919(マイ・アルファKのみ)【畠山哲郎】

毎日新聞 2008年9月20日 地方版

 ロット番号が明らかになっている製品については、製品に含まれる有害物質の検査を行なうべきだろう。

 なお、私の知る限り、どの植物のデンプンも精製する際にはタンパク質や脂質、ポリフェノール類による着色等を取り除くために、希薄なアルカリや界面活性剤、さらにはそれらを除くためにしつこく洗う。コメ・デンプンも例外では無いだろう。原材料は兎も角も、島田化学工業のデンプンの品質が確かであれば、殺虫剤もアフラトキシンB1も検出限界以下になっている可能性が高いのだが。

 製品回収云々の前に、まずは個々の製品の安全性の確認をするべきだろう。

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